リノベ現地調査って?/現地調査より

「リフォーム・リノベ」
隊長IKEDA隊長

皆さん、こんにちは!IKEDA隊長です。

現在、新築工事の着工ラッシュ&性能向上リノベーションの着工も続いているのですが、土地探しから新築、既存住宅のリフォームや改修、リノベーション、プチリノベーションの相談が大変多く問いかけが来ております。

m(_ _)m。そこで、今回は既存住宅の調査が続いていることもあり、リフォーム、リノベーション、特に性能向上リノベーション時の現地調査の事について触れておきたいと思います。先週もリノベの現地調査(仮調査)に隊長も同行してきましたので。今後ご検討中の方の参考にして頂ければ幸いです。

木造戸建て住宅リノベーション前の仮調査から本調査への流れ

さて、リノベーションを成功させるためには、段階を踏んで慎重に計画を進めることが大切です。リノベーションに入る前には、まず「仮調査」を行い、その後に仮計画と仮見積(概算見積もり)もりを作成し、次のステップに進むかどうかを判断します。そこでこの先に進める!と判断できた後に、本格的な「本調査」へと進んでいくのが「おかにわリフォーム工房」のリノベ「木ノベーション」の主な流れです。という事で、今回は、木造戸建て住宅のリノベーションにおける、このプロセスについてご紹介してみますね。

1. 仮調査の重要性と役割

まず初めに行う仮調査は、リノベーション全体の計画を立てるための土台となる意外と重要なステップなんです。この段階では、建物を非破壊検査で確認し、大きな問題やリスクを「予想」することが目的です。非破壊検査にはサーモグラフィーやレーザー測定、鉄筋探査などの手法を用いて、建物の外観だけでは分からない内部の状況を可能な範囲で調査します。正直、何処に柱があるのか、構造がどの様になっているかを確認することはでできませんので、図面等をもとに想定したりするなどを施してまいります。図面がない場合はまた別のステップが必要なのですが・・。

2. 仮調査後の仮計画と仮見積もり

仮調査の結果をもとに、次に仮計画を作成します。この仮計画では、どの部分を優先的にリノベーションするべきか、工事の範囲を仮に設定し、どの程度の費用がかかるかを見積もる「概算見積もり」も併せて作成します。概算見積もりの段階では、まだ確定的な数値ではなく、大まかな予算感を把握するためのものです。

この仮計画と概算見積もりをお客様と共有し、以下のポイントについて協議を行います。

 

  • 予算内で対応可能か:概算見積もりの範囲内で予算が収まるかを確認し、必要であれば計画を調整します。
  • 優先度の確認:建物の状態を踏まえ、どの部分を先にリノベーションすべきか、計画を再確認します。
  • 工期の確認:仮計画で想定される工期が、予定に沿って進められるかを確認します。
  • その他もありますが

3. 次のステップに進むかの検討

仮計画と概算見積もりが揃った時点で、お客様はその計画に進むかどうかの判断をします。ここで重要なのは、仮調査で得られた情報をもとにリスクも見極め、リノベーションプランを検討することです。この段階で、もし予算や工事の内容に修正が必要であれば、仮計画を調整し再検討していきます。木造戸建て住宅は全て異なる条件、劣化状態、立地状況も異なるので同じ答えになるわけではありませんが、大まかな流れは以下の通り

 

  • 計画を進める場合:仮計画が概ね進められると判断できた場合、次の段階として本格的な現地調査に進みます。
  • 計画の見直しが必要な場合:予算や内容に調整が必要な場合は、仮計画を再度調整し、お客様と協議の上で次に進むかどうかを決定します。

こちらは先週の仮調査のシーン(床下確認)

4. 本調査の役割と進行

仮調査、仮計画や予算にて概ね先へ進めると判断された後は、本格的な「本調査」に移ります。本調査では、仮調査で特定された課題箇所や想定時に判断出来ない箇所をさらに詳細に確認したり、お客様の了承があれば、一部は天井や、壁等を小規模に解体して実際の計画を精緻に進めるべく必要な調査を行います。あり方は異なりますが、仮調査や本調査などを経て、耐震診断で解析したり、省エネ計算をしつつ断熱改修の計画も施して参ります。

5. 調査結果をもとにした最終計画と見積もりの提示

本調査が終了した段階で、リノベーションの最終計画を立案します。この最終計画では、仮計画で検討された内容を基に、実際に行う工事の方針を検討します。また、概算見積もりに基づいた最終見積もりをお客様に提示し、工事に必要な予算と工期をとりまとめていきます。

ここまでで、計画がまとまったから工事が始められる!と思われる方もいるかもしれませんが、性能向上リノベーションの場合は、ここでようやく設計を始めていくスタートラインだと思ってください。既存住宅の資料がどの程度存在するかにもよりますが、それほど、新築と異なり、既存住宅の見極めが必要なんですね。
大変そうにも見えますが、我々工務店は設計だけでなく、工事現場も連動していたり、日々地域住宅のリフォームやメンテナンス等も手掛けているので、その見極めがある意味得意というか、工務店ならではの技術力が性能向上リノベーションで活かされるのだと思います。故に、この様な相談も多くあるのだと感じております。
あくまでも一例の流れですが、性能向上リノベーションの際には的確な予測と計画をし、お客様が可能な限り安心して進められるよう引き続き取り組んで行きたいと思います。と言うことで、現地調査が多い昨今、この様な現地調査について触れてみました。一例として参考にしていただければです。

隊長

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