レジリエンス住宅とは
4月にOPENした、おかにわのショーホーム「R-ECO HOUSE」が完成いたしました。
現在大変多くの方々に御覧頂き感謝ですー。→R-ECOHOUSEご見学はこちら
ご覧になられていない方のために、今回は、そのR-ECO HOUSEの「R」の意味でもある、レジリエンス住宅について少しマニアックな話になりますが、隊長ブログで触れておきましょう。
まず、聞き慣れないこの「レジリエンス」の意味は、外部から受ける力や影響に対して、「つよくて、しなやか」、「しぶとさ、強靭さ、回復力」を意味する言葉なんです。
分かりやすいうと、地震などの災害が起こることは避けられませんが、、災害が起きた後、いかにして、しなやかに復興できるか、この準備を含めこれから自らの生活と共に住まいについても考えていく必要があるわけです。
住宅の箱の部分ですと、今までは、地震に強い家!と耐震性を向上させたり、免震や制振など、災害が起こる時への対応を考えてきたと思います。それは、それで大事なことですが、今後は災害に強い対応だけでなく、その後しなやかに回復出来る事も考え家づくりやリフォームしていくことが求められるということなんです。新築ですと長期優良住宅レベルは必要ですね。
■ではおかにわのレジリエンス住宅「R-ECO HOUSE」ってどの様な家なの?・・
●「平時」愉しくくらし「有事(災害時)」に活躍する、その回復力によりしなやかに復興する。!
「平時」に愉しく!は災害の事だけに特化して家づくりすることも有りですが、何だかそれだけでは暮らしの華やかさがかけるので、ここは岡庭の家らしく、愉しく暮らしていく事を活かしその延長に「有事(災害時)」に活躍する!。このことをモットーに考えられ得た住まいのあり方です
●例えば薪ストーブが・・・
薪ストーブがいい例です。「平時」の時には、暖房熱の役割を果たしたり、時には人を招いてピザを焼いたりしてパーティーなんていうのもいいですね!。また、家の中で火を見れるのも暮らしの一つの楽しみです。
この薪ストーブ平時には楽しいくらしのアイテムになりますが、有時の際には、ライフラインが使えない可能性がありますから、薪ストーブが煮炊きに使えたり、冬期であれば暖房の役割を果たしたりします。そして、自分たちだけなく、近所の方や被災した人たちを助ける災害拠点になれば、回復力が高まります。また、このような住まいが地域に増えていけばより回復力、復興力も増大しますね。
●当然、住まいが丈夫であることが最優先!
・先ずは耐震かな
有事に活躍するためには、住まい=家が丈夫であることが最も重要です。
国の認定住宅でもある長期優良住宅基準は必須。むしろ繰り返される地震災害のためにも、耐震性等級3と基準以上を準備しておく必要があります。(おかにわの家は耐震等級3が標準)。
・耐震性と合わせ省エネ性能の向上も必要。
東日本の震災の時のように、冬期時期に災害に見舞われると、暖を得ることが難しいですし、得られても最小限です。その最小限で得た熱を逃さないためにも住宅の省エネ化向上も重要。と言うことでR-ECO HOUSEは、国の定める基準(平成28年度基準)を上回る性能を達成し、少しでも熱が逃げないように、そして、温室効果ガス削減に向けた取組と合わせ兼ね備えています。
●ゼロ・エネルギー住宅、その他にも・・・
屋根には空気集熱式ソーラー「そよ風」や太陽発電により、家庭の消費されるエネルギー(電気やガス他)以上に、自らの家で作られるエネルギー(これを創エネルギーといいます)の方が上回る
設備を搭載しています。
●なんで、おかにわがレジリエンス住宅始めたの?
現在、国内においては、様々な災害リスクを抱えています。それらに対応できる、強くてしなやかな国づくり、と言うことで、内閣官房(総理大臣直結)の国土強靱化(ナショナル・レジリエンス)という施策が取り組まれています。この強靭な国造りは国だけではとても無理で、国と産官学や地域住民も協力して取組めるものへと、国と連携する民間団体、レジリエンスジャパン推進協議会が創設されています。現在その協議会の「レジリエンス性を確保した住宅のあり方検討総合WG」に隊長が全国の工務店を代表して出席しています。そのWG等で進められたものを地域レベルに落とし込めないかと考えられ建築されたのが、「R-ECO HOUSE」です。
同協議会では、住宅だけでなく、交通・物流、エネルギー、コミュニティーのほか様々な学識者や技術者などが選ばれ強くてしなやかな国造りに向け幅位広い検討が行われています。
ということで、R-ECO HOUSEには、「平時」に愉しく、「有事」に活躍する!そのような仕組みがいたるところに施されています。
必ずR-ECO HOUSEの様な家を建てて下さいということではありませんが、知らないよりは知っておくと便利なこと、いや、役立つことがたくさんあると思いますから、参考にされると良いでしょう。