住まいのバリアフリーと温度のバリアフリー

「おかにわ建設」のこと
隊長IKEDA隊長

昨日は、地元西東京市役所の依頼で「住まいのバリアフリーと温度のバリアフリー」というテーマでお話させて頂きました。(場所は25年目を迎える弊社モデルハウス)

 

西東京市も当然ながら高齢化は進んでいきます。その時代の中で行政や各専門職種等が何に気づき、対応や施策を施すのかと

 

行政職員だけでなく、地域医療、福祉系の方々も参加されました。

 

当初は、「住まいのバリアフリー」との依頼で、高齢化が進む中での、住まいのあり方

 

手すりの付け方、スロープのあり方などをお話する予定でしたが、参加者の方々の今後や施策に少しでも寄与できればと、昨今、ヒートショックで亡くなられる方が多い現状を

 

踏まえ「温度のバリアフリー」。もう一つのテーマを追加させて頂きお話させていただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「住まいのバリアフリー」

 

では、特に都市部の建物は室内の扉が「開扉」が多いのが現状です。

 

この扉の足元になる沓摺に段差がありつまずく高齢者も少なくはありません。弊社でも上写真の様に沓摺りを撤去し平らにする工事も多く見受けられます。

 

また、手すりなどの設置も日々依頼されている状況ではありますが、手すりの取り付け方は多様で、一律のマニュアル通りに取り付けても使いづらい場合がある。

 

可能な限り、その人に見合った、使いやすい高さを見出し取り付けることが重要。完全ではありませんが、弊社の取組を含め建物の部位別にお伝えいたしました。

 

 

 

「温度のバリアフリー」

 

報道でも見聞きしますが、昨今、交通事故で亡くなる方以上に、家庭内で、しかもヒートショックで亡くなられる方が2〜3倍に達します。

 

室内温度や、温度差をなくすことで防げた事故が、減るどころか増加傾向にあります。

 

 

*木を活かす建築推進協議会「省エネテキストより」

 

 

日本の家は寒い?。現在の省エネ基準相当に適した住宅は日本全国で5%程度しかありません(→「解決寒い家」で解説)。断熱が不足している住宅が大半で、冬になると家の中は寒い。それが当然のように思い過ごされてきて来ている現状があります。でも、この寒い家は、高齢化が進む日本においてはとても健康リスクになるんです。

家の断熱化を図る、高効率な冷暖房設備で可能な限り室内の温度差をなくす、低温度にならないようにするなどの対策はとても重要です。

 

 

 

また、昨今住まいが暖かくなることで、人の健康状態が向上する結果なども見え始めてきていますので、まずは、冬季は家を暖める(できれば断熱性能を向上させる)ことを心がけてくださいとのお話をさせて頂きました。

 

何をすれば良いのか?以前、西東京市の福祉施設でも同様のお話をした際のコラムを御覧ください。→「住まいのバリアフリーと温度のバリアフリー」

 

 

お話の後は、質疑や課題意識の共有等がなされましたが、この温度のバリアフリーは、気になっていても何をすればという具体策が見いだせていなかったかもしれません。

でも限られた時間の中で弊社の断熱性能向上や温熱改善の取組を機に新たな提案や発想の基となる部分に寄与できたかな?と自負はしております・・・笑。

 

私の知る限り西東京市には熱意、行動力のある職員の方々も少なくありません。この様に街を俯瞰的に見て、そして行動し学び施策に活かしていく。即効性はなくとも、月日が経過していく中で、より住みよい街につながると思っています。

 

 

 

 

 

隊長

 

 

 

 

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