脱炭素で地域エネルギー?/2021年緊急事態IPCC報告書
隊長です!
先日の朝日新聞に、IPCC(国連気候変動に関する政府間パネル)の報告書に関する記事が掲載されていました。
一定の年にこの報告書は公開され、世界における温室効果ガスによる気候変動について報告されています。
「これは人類に対する厳戒警報だ」と総長のコメントも記載されている通り、気候変動が刻々と進んでいます。
また「人間の影響が大気、海洋及び陸域を温暖化させたことには疑う余地がない」とも記されています。
約1,1度の気温上昇?
現在の平均気温は産業革命(18世紀中頃)から比べて≒1,1度気温が上昇しているとのことで、、このまま温暖化が進むと今世紀末には気温が2度上昇すると想定されています。異常気象に加えて、海面上昇なども起きていて全世界に多大な影響が発生しているのは誰もが目にしているし感じていると思います。
ニュースなどでも見られたかもしれませんが、世界中で台風(ハリケーン他)により、毎年の様に浸水してしまうエリアや施設が毎年、毎回水没してしまい改修費用が膨らみすぎてしまうなど、資産や税金をいくら投入しても無限大に掛かり続けてしまう可能性もでてきています。
2度上昇すると・・・
気温上昇が2度と聞くと大きな数字には感じられませんが、この2度上昇することで、10年に一度起こると考えられる熱波の確率が今よりも約6倍近くに。
干ばつや豪雨被害は約2倍程度まで起こる可能性が増えると想定されています。
先日、洪水関連についてコラムで書いたりや隊長チャンネルでもお知らせしましたが、水災害も今後2倍以上に増える可能性が高く、現在も異常な全国にまたがる線状降水帯の様な中々経験することのない状況におかれていますし、この様な異常気象が今後予想を超えるほど発生すると考えられます。恐ろしいですね・・・。
今すぐ排出を減らす
IPCCの報告でも、今すぐこの排出を減らせば、気温の上昇は当然ながら減少する。
変わってしまった気候変動は元に戻せないけれど、遅らせることもできる。
温暖化の国際ルール「パリ協定」でも産業革命以降の温度上昇1,5度や1度に抑える必要があるというルールのもと、世界中でこの温暖化防止、CO2排出削減の取り組みが加速しています。昨年、遅ればせながら、日本も2030年にー46%、2050年にカーボンニュートラルを目指すことを宣言しています。
数字を掲げることはできますが、この数値目標はかなり野心的に進める必要があります。
でも、これらを実現していかないと、海面上昇により、水没してしまう国や、未来の人たちへの人生や生活に影響していきます。一日でも早い取り組みが一人一人に望まれるところです。
2050年にカーボンニュートラル
2030年はあと9年・・・それまでに2013年比で46%の削減を、いやすでに2050年のカーボンニュートラルを目指すことが必要と考えます。
ただ、この実現は何をすれば実現できるのか?目に見えにくいですね。家庭、生活で言えば、自給自足(電気・ガス等)できればですし、所有する車も電気自自動車でかつガソリンではなく自宅で生み出した電気エネルギー等により車を走らせる。そのようなイメージでしょうか。
ただ、一例で太陽光発電に電気を生産することができれば良いですが、日本全国どの家でも発電できる訳ではありませんし、都市部のように屋根が太陽に向かないような狭小住宅なども多く存在しますから、すべての人が・・・というのは難しいですね。
住宅としての脱炭素(カーボンニュートラル)
では、住宅、住まいとして何するのか。これは国が様々な目標や施策、制度を掲げ、規制や義務措置などを進めることも当然ながら考えられますが、それらの線路に乗るのではなく、一人一人が一年でも一日でも速く、自分たちの生活でカーボンニュートラルに取り組むことが必要です。
その上で住宅では何をするべきか・・・・・
「ふじまちテラス(モデルハウス)」での取り組み
おかにわ建設では、長年に渡り、断熱省エネの性能を高め取組み、常に学び続け少しづつですが進化を目指しています。すなわち、これまでに、私共で家造り等を手がけられたお住まいがあるからこそ、今の住まいの水準を達成することができています。そして温暖化防止を加速させるべく、時代と共にこれまでにない高性能建材等も生まれ、10年、20年以上前から比べてより、住まいの高性能化を図りやすくなっています。これまでに家造りをご依頼頂いた住まい手様に感謝すると共に、立ち止まらず、社会、ひいては世界がより良い世の中、明るい未来に向けて引き続き進化と挑戦をしつづけて参ります。
そして50年目を迎えるおかにわ建設50周年プロジェクトとして
脱炭素&レジリエンス&豊かな暮らしをテーマにモデルハウス「ふじまちテラス」を建設中です。
「ふじまちテラス」は、都市部で限られた条件の中で脱炭素にも取り組んだモデルハウス。
◯解体せずにリノベーション
◯木造化、木質化(国産材の多用)によりCo2の固定化(Co2吸収したまま)
◯断熱、気密化する(リノベーションでUA0.39)
◯高効率な設備の導入
◯最小限の空調設備(床下エアコン他)
◯再生可能エネルギーの導入(太陽光発電)*売電は行わない。
◯蓄電池の設置により、日中の発電を蓄え、最も利用する朝方、夜間にも利用できるようにする。
◯その他いろいろ
いつかは、「地域エネルギー」を
ふじまちテラスでも、屋根の大きさには限りが有り、正直自給自足がなりたつ程の、創エネにはなりません。その分何方かがエネルギーを融通してくれれば・・・
大きな屋根の住宅もあれば、マンションもあります。空き地や、公共建築や施設などで発電することも可能かもしれません。ただ、創エネは太陽光だけでなく、今後様々な技術革新、「水素」や「バイオマス」などにより幅広いエネルギー生産が可能になるかもしれません。これらを、国や都県等で考えるのではなく、一定の地域のなかで融通しあえる
環境が整えられればより、かのカーボンニュートラルへの近道になるのではないかと勝手ながら思っています。
それぞれの地域でメリットや課題もあると考えられますから、その地の利を活かしたエネルギー生産が今後必要かもしれませんね。
まずは、住宅分野に携わるものとして、住宅の高性能化や、今後のあるべき住まいのあり方を伝えて参ります。
隊長
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隊長が「国土交通大臣より表彰」を拝受致しました。m(_ _)m