IKEDA隊長コラムCOLUMN
2020年の記事(105件)
記事一覧へ仮住まいリーフレット/東京都
「東京仮住まい」リーフレット東京都のHPに「東京仮住まい」リーフレットが公開されました。こちらは、東京都の事業で大学提案事業「首都直下地震時の仮設住宅不足への対応準備事業」の令和元年度の取組成果として作成されたもので、大規模地震の発生から仮住まい、復興までの流れを被害状況や避難先・仮住まい先の多様な選択肢が示されていて、平時からの備えと有事の円滑な行動につなげることを目的として作成されたものです。 リフレットサイトは「こちら」から。 多様な仮住まい、でも自宅生活を もし、この首都東京で大規模な地震災害が起こったとしたら・・・多くの住宅家屋や建築物に被害が起こりえます。その際に必要とされるのが避難所、そしてその後に応急仮設住宅が必要とされます。この、応急仮設住宅を建設するにしても、すぐに完成する訳ではありませんし、そもそも仮設住宅だけでは全く足りないと想定されています。その上で、まずは、自らの住まいで生活を継続することが何よりも求められますが、都内の住宅全てが耐震性の高い建物ではありませんので、中には修理して利用する場合も考えられます。 また、「みなし仮設住宅」と言って、都営住宅や空き賃貸住宅等を利用する、空き住宅を利用する方法や、もし近隣エリアに親族や友人がいて、仮住まいできるとすれば、避難所や仮設住宅で暮らさなくなくてもよくなる方法もあるんです。この様に、有事後には多様な仮住まいへのあり方があるということをこのリーフレットで気づくかもしれませんし、平時に自宅のさらなる耐震性向上の検討や、万が一の仮住まいへの選択肢を準備イメージすることができるかもしれませんね。 でも一番は今の生活を自宅でし続けること!これが最も大事です。その上で自宅の耐震性能を改めて補強するなり見直すこともおすすめします。 東京都防災・仮住まい検討会この様な有事への備えとして、東京都では「東京都防災・仮住まい検討会」が開催されています。隊長も、木造応急仮設住宅の建設を担う「全国木造建設事業協会 東京都協会」の現在会長を努めさせて頂いているとともに同会議にも昨年の第一回から出席しております。・・・昨年の第一回検討会の模様 木造応急仮設住宅だけでなく・・ 岡庭建設は有事の際に、代表主幹事工務店として、応急木造仮設住宅の建設や指揮を執る役割を担っています。(社内BCPで仮設住宅担当と、住まい手様担当に別れますので、住まい手様住宅の対応も当然ながら整えています)有事の際に必要な活動ではありますが、何よりも平時の備えが重要。おかにわ建設の家造りでも、耐震性能を等級2→現在は等級3をベースに設計していて、繰り返し起こり得る災害へに絶えうる事を目的に性能向上に努めて来ています。同時に、弊社で手掛けていない地域住宅への対応も手掛けておりますが、まだまだ進んでいないのが、耐震性能向上への対応です。中段にも書きましたが、有事に自らの住まいで生活できれば家族も一緒、ペットも一緒、何よりも精神的にも助かります。(避難所での生活は、よく報道でも目にするようにかなりの苦痛を受ける可能性がありますから。)その上でも今からご自宅の耐震性能を少しでも向上させ有事の備えを施すことも意識しておいてほしいと考えます。 その取組が、税金を投入して建築する「仮設住宅」や「みなし仮設住宅」を減らせる要因にもつながります。災害は地震だけでなく、2019年、18年に上陸した大型台風などの可能性も当然ありますが、地震災害は一瞬でいっぺんに建物に損害を与え大被害をもたらします。その上で耐震性能を高めることは災害リスクへの備えに大きく寄与します。 多様な仮住まいのあり方を知ると共に、ぜひ今一度自らの住まいの耐震性についても確認しておきましょう。 隊長 おかにわLINE公式アカウントスタート→「LINE」 隊長にちょっと聞いてみようは→隊長の住まいの相談箱へ 岡庭の家づくり学校も12年目に突入!(西東京市 一店逸品認定セミナー) おかにわのインスタグラム→「instagram」 隊長が令和元年に「国土交通大臣より表彰」を拝受致しました。m(_ _)m
2020.10.15(木)
ボーナス・トラック/下北沢
先日、今年(2020年)春にOPENした「ボーナストラック(下北沢)」に行ってきました。 ボーナストラックとは「みんなで使い、みんなで育てていく新しいスペース、新しい “まち” 」を目指した地域の場。下北沢駅から南西徒歩5分程度の場所に建築され、飲食店や物販店、ワーキングスペースや広場などもあり、地域コミュニティーだけでなく、下北にいてみようよ!と、新たに訪れる街の魅力を発信し集い育む場のようです。弊社でも、地域コミュニティーを大切にと、イベントや日常の取組の中でも地域連携をしていることもあり、今後の活動に繋げていくべく、アイディアを得るために訪れてみました。隊長も幼き頃この近くで育ちましたので、下北大好き人間の一人でもあります・・・・笑。 テレビや雑誌等でも紹介され「ボーナス・トラック」は話題の施設になりつつあります。 その理由は成長ではなく成熟した時代にマッチした施設だからだと思います。一般的には、建物をいっぱいに建築して、お店を数多く連ね収支優先で計画されることが多いのですが、このボーナス・トラックは、広場などもあり、人と人のコミュニティーを大切にした正しく「モノ」ではなく「コト」、「ハコ(建築物)」だけでなく「場」を大切にした施設、いや、「街」づくりを優先した施設だかではないでしょうか。写真には写していませんが、多くの方々が椅子に座り、ビールに食事を食べながら会話しているシーンがあちこちに見られ、んー何だかいい雰囲気。私達の街でも・・・と様々なヒントを得ることができました。 分散した建物には個性あるお店がいくつも。↑はブックショップ「B&B」木の建物空間の中に、書籍が沢山。確か以前は下北の別の場所にあり隊長も一度訪れたことがあったような・・・こちらは、カフェやコワーキングスペースなど。一部は、住み込み?的な建物になっていて、1階が店舗で、2階が住居になっているようです。同居型になることで、家賃や準備の手間も減りつつ、隣接する方々と価値観を共有できる、そのようなユニークな取組も施されているようです。その、お店の一つでもある「発酵食品」のお店販売だけでなく、発酵食品を利用した食事も楽しめます。 という事で、たまには食レポを!なんて言うのは柄ではないですが発酵食品を活かした「ハヤシライス」を頂きました。個性ある美味しいハヤシライスでしたよ。 もう少し量があるとよいですが・・・笑。 目的は食事ではなく別でしたので、ある意味お腹いっぱい、多くの事を学ぶことができました。ちょっと企んでることがあるので、今後の活動に活かせるかもしれません。・・・お楽しみに。 という事で、下北沢方面、ご興味ある方は一度訪れてみては如何でしょう。→ボーナス・トラック(下北沢) ハヤシライスもぜひ食べてみてくださいね。 隊長 おかにわLINE公式アカウントスタート→「LINE」 隊長にちょっと聞いてみようは→隊長の住まいの相談箱へ 岡庭の家づくり学校も12年目に突入!(西東京市 一店逸品認定セミナー) おかにわのインスタグラム→「instagram」 隊長が令和元年に「国土交通大臣より表彰」を拝受致しました。m(_ _)m
2020.10.12(月)
オンライン家造り学校2時間目/10月
先週に開催された「家づくり学校2時間目」 前週の1時間目に続き、今週も9組(会場2組+オンライン7組)の方々にご参加頂きました。 家づくり学校2時間目は「しっかりつくる家とは?」を学びます。 誰もが、しっかりした家を望んでいるわけですが、では「しっかりした家って?」どうすれば良いのか。 その定義を、おかにわ建設が考えていること、普段独自に取り組んでいること 実際に打合せに進んだ際にも、話に出ない内容を「家づくり学校2時間目」でお伝えしています。 例えば・・・・・・ 「ブルーシートぐるぐるまき」・・・・地元西東京市民の方々はよく目にするので知っている方も多いですが、このブルーシートぐるぐるまきは、弊社の「しっかりつくる家」の要素の1つでもあります。 晴れている日に行った、上棟(棟上げとも言います)。 よく、木材の骨組だけを目にする方も多いと思いますが、どうですか。青いブルーシートでラッピングされています。 それも、晴れている日なのに。 私達は、晴れていてもこの様に木構造をブルーシートで覆う工事を全棟手掛けています。 屋根や、壁の防水シートの工事が終わる頃まで、この様にブルーシートを覆ったり剥がしたりしながら工事を続けています。 完全には難しいですが、1滴たりとも雨に濡らさない!その様な想いで工事に取り組んでいます。 これも、「おかにわワークス」(おかにわ建設職人ネットワーク)のメンバーの対応力あってこそ。 「しっかりした家」とは地震に強い家?だけではなく、目に見えること、目に名ない「質」をより向上させることが大切です。 「ブルーシートぐるぐる巻」はその一握りの話ではありますが、「家づくり学校2時間目」を通してはじめて気がつく「しっかりした家の」本質を知って頂いております。 ちょっと気になる・・?と思われた方は、次回は11月8日(日)開催予定の2時間目に参加してみてくださいね。 【参加者の声(抜粋)】 ◯基礎のコンクリートの行程を知れて、大切に扱ってくださるのが、基礎の美しさからも分かります。外壁の一枚仕立ても、そうですね。 ◯構造や素材の大切さはもちろん、点検や劣化対策、省エネなどの重要性を知ることができました。震災のお話も具体的で大変参考になりました。 ◯目に見えづらいけれども、家を作る上で気をつけるべき性能についての理解を深めることができた。 隊長 おかにわLINE公式アカウントスタート→「LINE」 隊長にちょっと聞いてみようは→隊長の住まいの相談箱へ 岡庭の家づくり学校も12年目に突入!(西東京市 一店逸品認定セミナー) おかにわのインスタグラム→「instagram」 隊長が令和元年に「国土交通大臣より表彰」を拝受致しました。m(_ _)m
2020.10.10(土)
三方よしの屋根点検/グッドモーニング
おかにわ建設の家造りで、「ガルバリウム鋼板」を選ばれる方も多いのはご存知かと思いますが、 ガルバリウム鋼板を主に工事をしてくれる会社が「ウチノ板金」(板金・屋根) そのウチノ板金が昨日テレビ朝日のグッドモーニングに出演いたしました。 それも、おかにわ建設 設計施工の「ウチノ板金オフィス(本社)」をバックに。 今回テレビで中継されたのは主に、ウチノ板金が始めたあらたな、屋根屋さんのネットワーク「三方よしの屋根点検」 被災地に5000円募金することで、屋根点検を無償で行うことができるという、何とも社会的な取組。 現在全国で19社がネットワークして、全国的にもメディア等で掲載され話題になり始めています ↓黒のガルバリウムが特徴の「ウチノ板金本社」 朝から4回ほど中継されていましたが、屋根点検で利用するドローンを利用して、実際にその映像がながされていました。 先日のコラムでも書きましたが、近年、板金行業や屋根業の会社が激減しています。 その中で、自然災害の影響で屋根の修理は激増状態です。 この様な、減りつつ有る業態がネットワークになり、社会的活動や存在を示していくことはとても大事です。 頑張っている専門工事業者! 我々も、AIやロボットでは全て造ることのできない建設業の中で、専門業種と職人が持続する家づくりを引き続き心掛けて活きたいと思 います。 隊長 おかにわLINE公式アカウントスタート→「LINE」 隊長にちょっと聞いてみようは→隊長の住まいの相談箱へ 岡庭の家づくり学校も12年目に突入!(西東京市 一店逸品認定セミナー) おかにわのインスタグラム→「instagram」 隊長が令和元年に「国土交通大臣より表彰」を拝受致しました。m(_ _)m
2020.10.06(火)
オンライン&リアル家造り学校1時間目/9月
少し時間があきましたが、先週9月最後の家造り学校1時間目が開催されました。 オンライン化の恩恵と言いますか、会場はソーシャルディスタンスの関係で3組のご参加なのですが オンライン上では7組方々にご参加頂くことができました。m(_ _)m という事で、家造りの1丁目1番地。家造りの進め方をしっかり学んで頂きました。 今回は特に「土地」からの家造りを進める方が8組と、比較的場所、立地選びからの参加者が多いのが特徴でした。 この家造り学校1時間目は、正しく土地探し、ただの土地探しでなく、今まで気がつくことのない土地探しのできる「視点」を知って頂 いております。講義の中でも「角地、駅近いで土地探しをすると、家造りは上手くいかなくなる」 えっ?。 なぜならば・・・ その様な要素を学べるのも、この家造り学校1時間目の特徴でもあります。 此度も、参加された皆様からのコメントを一部紹介しますと・・。 ◯勢いと自分たちの直感だけでバンバン動いていたので、そもそもとして最初に必要とされる知識が得られました。 ◯お家を長持ちさせる上で気を付けることや、どの部分に目をつければ良いのかなどを知ることができた。 ◯家族につがせる家を購入したいと思います。 ◯家造りにおける大事なことが学べた。 ◯やることが明確になった。岡庭建設の考え方が良くわかった。 ◯見学の際に、テーマを決めて目的意識を持ってみていくと、学び力がアップすることなど。 ◯良い暮らしを作るポイントが少し掴めた気がしています。 ◯様々な施工事例を紹介していただき、希望の家がイメージできたから。 などなど、皆様それぞれに気づきがあった模様です。 この気が付きそうで気が付けない、家造りの1丁目1番地。 ぜひ、実践に活かしていかれれば幸いです。 隊長 おかにわLINE公式アカウントスタート→「LINE」 隊長にちょっと聞いてみようは→隊長の住まいの相談箱へ 岡庭の家づくり学校も12年目に突入!(西東京市 一店逸品認定セミナー) おかにわのインスタグラム→「instagram」 隊長が令和元年に「国土交通大臣より表彰」を拝受致しました。m(_ _)m
2020.09.30(水)
東京での木造応急仮設住宅について
全国の60万人あまりの建設職人が加盟する団体「全建総連」 その東京都の連合会でもある「東京都連」にて、「木造応急仮設住宅」講習会の講師を務めさせて頂きました。 現在、全建総連と工務店全国団体JBN(隊長も役員)が連合帯となり、東日本大震災から、有事の際に木造の応急仮設住宅建設に取り組んでおります。連動帯を「全国木造建設事業協会(全木協)」と言います。木造で仮設住宅を建築する事で認知されていますから、皆様も報道他で目にしたことあるかもしれませんね。現在も熊本県人吉市他の豪雨災害における、木造応急仮設住宅他を500戸以上建設中です。 隊長も全木協の東京都協会の会長となりはや8年目の任期を迎えております。その関係もあり、必要に応じて、東京都の工務店や、建設職人に木造応急仮設住宅についてレクチャーする機会があり、この様な場を介しながら、多くの方々に有事の際の取組についてお話しています。◯災害協定の模様◯全木協HP 木造応急仮設住宅から少し話ずれますが・・・昨年の大型台風が日本各地に上陸しました。特にこの関東地方ですと、千葉県の暴風雨被害は記憶に新しいところ。報道等されているように、未だに屋根の上にブルーシートが被ったままの住宅等を目にされているかと思います。様々な状況で工事が進んでいないと思われますが、最も大きな要因は大工、屋根、瓦屋他の建設職人が圧倒的に不足していることなんです。 昨今建設職人の高齢化、減少が著しい状況ですが、その中で毎年発生する自然災害後の住宅等に対するケアが工務店や建設職人がいてからこそです。 東日本大震災、熊本大地震や西日本豪雨被害、そして今回の熊本他の九州地方の豪雨被害他、毎年全国のどこかで自然災害が発生しています。その際に建設職人がいなければ、これらの木造応急仮設住宅を建設することはできません。故にこれからの、国難に立ち向かうためにも建設職人そして、これらを采配する工務店の存在は不可欠です。 平時にもしもの時への準備が重要であることと、建設業の方々の活躍、夢ある職業であることも併せて伝えさせていただきました。90分以上熱弁で時間オーバーしましたが・・・笑少しでも得るものがあれば幸いです。 隊長 おかにわLINE公式アカウントスタート→「LINE」 隊長にちょっと聞いてみようは→隊長の住まいの相談箱へ 岡庭の家づくり学校も12年目に突入!(西東京市 一店逸品認定セミナー) おかにわのインスタグラム→「instagram」 隊長が令和元年に「国土交通大臣より表彰」を拝受致しました。m(_ _)m
2020.09.27(日)
住まいの災害対策
東京ガスの「住宅&住宅設備トレンドウォッチ」に寄稿させていただきました。 「住まいの災害対策」という事で 災害に強い家とは?について限られた文字数でしたが執筆いたしました。 4年半前に地域災害と住宅をテーマに「レジリエンス住宅」としてモデルハウス「RーECOHOUSE」をオープンし、平時に楽しく豊かに暮らせ、有事に活躍できる住宅のあり方を広めさせていただきました。(役割を終え2019年12月にクローズ/取組等) *Rーeco houseについての詳細 それらの取組で今でも住まいの災害対策として、取材を受けたり執筆しますが、これも、昨今毎年起こり得る自然災害の頻度からくるものだと思います。また、お問い合わせ頂くお客様からも、「レジリエンス」についての問いかけが増え続けていて、年々、住まいへの災害意識が高まっているようです。 過去の取材・活動等 ◯「R-ECO HOUSE」の取組記事(東京ガス) ◯東京ガスでレジリエンスについての講演 ◯住宅医パネリスト ◯住宅メディア 新建ハウジング特集 ◯全国宅地建物取引業協会連合会 ◯住環境価値向上事業協同組合での講演 ◯まちにわひばりヶ丘にて特集 ◯国土強靭化 レジリエンスジャパンWG 今後は、繰り返し起こり得る自然災害、その上で住宅性能を精緻化して設計することが重要と考えています。その事に共感いただけ、この度は東京ガスさんが記事化してくれましたが、多くの方々にお読み頂ければ幸いです。 東京ガス「住宅&住宅設備トレンドウォッチ」はこちら 隊長 おかにわLINE公式アカウントスタート→「LINE」 隊長にちょっと聞いてみようは→隊長の住まいの相談箱へ 岡庭の家づくり学校も12年目に突入!(西東京市 一店逸品認定セミナー) おかにわのインスタグラム→「instagram」 隊長が令和元年に「国土交通大臣より表彰」を拝受致しました。m(_ _)m
2020.09.23(水)
改正建築物省エネ法/オンライン講座はじまる
2021年に建物に関する省エネの法律が改正されるこのコラムでも以前書きましたが、2021年4月から「建築物省エネ法」と言う省エネ建築物に関する法律が改正されます。これは直接的には私達プロ(建築士)に関わることですが、省エネ建築物、住宅がある意味2021年から義務化になるということです。えっ!今までは?と思われる方も多いかもしれませんが、極端な話し、断熱材を入れなくても設計や工事は可能であったということと、改正法でも排除されていないことが現状です。これは、伝統的な建築物等もありますし、消費者の幅広い意向もあるのでこの様な法改正にとどまったということでもあります。 住宅で義務化されるのは「説明義務」です。建築される住宅が省エネ法に適合しているか否かを事前に説明することになります。*「説明義務化」のコラムへ。当然説明がなければ、違法行為となるわけでが、お施主様が、特に断熱材を入れなくても・・んー良くわからないから、高くなるなら・・などの選択肢も削除されていないため今後基準で定められた性能がなくとも建築はできてしまいます。でも、不適合で良いです!と納得される方は多くはないと思いますが・・・・笑。*2021年から併せて300㎡以上の建築物(非住宅)は義務化されます。省エネ設計の適合許可がないと工事ができなくなります。 *国土交通省資料より 建築物省エネ法改正/オンライン講座そのために、この9月から「改正建築物省エネ法 オンライン講座(国土交通省)」が開講され、建築士を始め、建築技術者が改正法の内容や説明方法、根本の計算方法等を学ぶことができます。2020年は、コロナ感染症の関係で会場での講習ではなく、オンラインでの開催となりました。建築士の方や建設業関係の方、あと、建築を志す方は見ておくことをおすすめします。なかなかこれだけのボリュームを見る機会はないですし、オンラインなのが◎ですねー。 隊長も微力ながらテキストづくりに・・この講習会で利用されるテキストの一部を2020年度もお手伝いさせていただきました。と言うか継続中で、資料作成WG委員として7年目を迎えます。名だたる省エネ関連の技術者や国の方々が携わられてますが、末席で微力ながらお力添えさせていただいております。例年ですと、講習会受講者がテキストを受け取る事ができましたが、コロナの恩恵といいましょうか、オンライン上でテキストをダウンロードすることができるんですね。ご興味ある消費者の皆様もご覧頂ければ幸いです。 7年前の隊長ブログでも書いていたのを思い出しました・・・笑 おかにわの家造りは2割から3割以上も省エネ 当然ですが、おかにわの家造りは、省エネ方に適合した住宅です。それも概ね改正法よりも2〜3割以上の断熱省エネ性能を確保した住宅です。(東京ゼロエミ住宅仕様)なおかつ、性能を確保しただけでなく、設計型工務店!チームおかにわ(スタッフ)設計チームは、詳細な断熱、省エネ計算を施し設計采配ことができます。ですから、長期優良住宅や、認定低炭素住宅、ゼロ・エネルギー住宅など高度省エネ住宅を手掛けることができるんですね。(作業は大変ですが・・・)見学会などで、完成した姿を見て、空間や素材などを主に見られていると思いますが、陰ながら、この様な目に見えない性能設計も得意としているんだなーと言うことも知っていただけたら幸いです。 隊長 おかにわLINE公式アカウントスタート→「LINE」 隊長にちょっと聞いてみようは→隊長の住まいの相談箱へ 岡庭の家づくり学校も12年目に突入!(西東京市 一店逸品認定セミナー) おかにわのインスタグラム→「instagram」 隊長が令和元年に「国土交通大臣より表彰」を拝受致しました。m(_ _)m
2020.09.21(月)
台風対策/横引きシャッター
猛暑の日々も少し落ち着き、秋風を感じる季節になりましたね。 過ごしやすくはなりましたが、この頃から心配なのが「台風」です。 近年発生し続けるスーパー台風。超大型化しつつある台風発生や接近、上陸が心配です。 今年は例年以上に海水温が高く、より大型化する可能性もあるとかです。 万が一、台風などで窓ガラスが割れると室内に猛烈な風が吹き込み家の屋根が飛んでしまうなどの被害も考えられます。台風の威力は増す一方ですから窓割れ対策も今後は重要かもしれません。 特に、窓性能の高くない時代に建築された住宅は、窓ガラスが1枚のものが多く、窓割れの懸念も高いと思われます。(昨今はペアガラスが普及しています)ペアガラスが完璧というわけではありませんが、バリアは一つでも多いほうがよいでしょうし、窓前などに飛散物を置かないなどの対処も必要です。そこで、台風対策としての依頼が増えているのが「シャッター」です。新築時につけるかたも多いですが、既存住宅の方は後付のシャッターをつけることになります。ただ、この後付シャッターは中々良いデザインが無いんですよね・・・・・・・ そんなこんな調べている時に目についたのが「横引きシャッター」です。 シャッターは上から下にスラッド下ろす製品がほとんどですが、この製品は横にスライド開閉する製品なんですね。スライドと言っても、板物がスライドするのではなく、アコーディオンの用にたたまれてしまう製品のようです。よって、普段はシャッターの存在が見えにくくなるということのようです。 そこで、早速製品のカタログを取り寄せました。・・・・・・が、カタログレベルですが中々良さそうですねー。 今現在依頼が有るわけではありませんが、これから地域の方々や、住み手の皆様にもお知らせしていき、今後の台風対策につなげて活きたいと考えております。 もし、気になる方はは弊社までお問いかけくださいませ。m(_ _)m 隊長 おかにわLINE公式アカウントスタート→「LINE」 隊長にちょっと聞いてみようは→隊長の住まいの相談箱へ 岡庭の家づくり学校も12年目に突入!(西東京市 一店逸品認定セミナー) おかにわのインスタグラム→「instagram」 隊長が令和元年に「国土交通大臣より表彰」を拝受致しました。m(_ _)m
2020.09.18(金)
「高断熱・高度省エネ」アパート性能が求められる時代に
賃貸住宅(アパート等)は寒い暑い?・・・・・いきなり、気難しグラフ画像から始まるコラムですが、この図は、日本国内の住宅の総数から現在レベルの断熱性能を満たした住宅の割合を示した図です。断熱の基準は平成11年に制定されたものが平成28年の基準にも適用されていますが、グラフの中(青部分)で5%しか、現行基準に適合していないと言うことが分かります。詳しくは以前コラム「5%の事実」をご覧ください。 で、賃貸住宅も同様で、断熱性能が劣る住戸が数多く存在しているということになります。故に、賃貸住宅は特に冬は寒く、夏は暑い!。これは、断熱の性能が高くないからなんですね。でも、賃貸住宅だから仕方がないと納得されている方も多いかもしれませんが、寒い暑いで体こわしてしまったら大変です。また、賃貸人の方は、立地や賃料で当然選ばれると思いますが、後々の光熱費にも影響することを改めて知っておいて欲しいと思います。 前回のコラム「耐震等級3 アパート性能が求められる時代に」でも書きましたが、近年持ち家住宅の性能は高性能化しています。故に高性能な住宅で育ってこられたお子様も多いことと存じます。東京に上京して、賃貸住宅を借りたら実家より寒い!なんて言うこともよく耳にするようになりました。 その位賃貸住宅の、断熱性能が高くなかったことが要因だと思われますし、賃貸住宅を性能で選定してきていない、いえ、性能を見える化した賃貸住宅がないのが現状なんですね。 見える化していなかった「おかにわ建設」・・笑おかにわ建設でも、数多くのアパートを建築してきました。近年でも、地元西東京市他、地域の地主様からの依頼で手掛けることも多くあります。ご存知の通り、おかにわ建設は住宅を主に設計・建築を手掛けておりますが、「長期優良住宅」等の性能の高い住宅や、品質等への拘りで多くのご依頼を頂いております。同様にアパートもでも新築住宅とほぼ同等のレベルで建築をしてきましたが、その性能を「見える化」していないことに今更気が付きました。 この10年位ですと、耐震等級2以上(長期優良住宅性能)断熱性能等級4(平成28年ど基準相当:R2年時点)でアパートも建築してきました。(耐震性能は近年等級3相当に)が、これらを表示せずしていなかったのですね・・。でも、賃貸人の人は陰ながら安心安全、暑い寒いが緩和されていることと思います。この度、発表させていただいた「高性能賃貸住宅 ロエミ」はこれらを改めて表示(自己評価と一部認証)をして賃貸化していく、より良い住生活を地域に提供していくことを主に考案したものです。 たまたまですが、現在お話している方が弊社で建築した賃貸住宅に住まわれているそうで、「実家より温かい!」とのコメントを頂きました。感覚的なもではありますが、「実家より温かい」と感じられたことで、住宅の性能差ということにも気が付かれたことと思います。そう、住宅だけでなく、賃貸住宅も性能が重要だと言うことです。 アパートも高断熱高気密・高度省エネ化へ近年、おかにわ建設で建築してきた賃貸住宅は高断熱高密住宅です。そして、これから手掛ける賃貸住宅は高性能賃貸住宅、特にecoに力を入れたeco賃貸住宅です。これを「ロエミ」というシリーズでスタートしました。この「ロエミ」は、東京都が定める「ゼロエミッション東京戦略」に基づく「東京ゼロエミ住宅」の認証、または準拠した断熱、省エネ性能を持ち合わせていますし、今後この性能レベルの住宅が重要と弊社では考えております。 少しマクロな視点でみると世界的な気候変動から、世界を代表する都市、東京は2050年にゼロ炭素を目指しています。その上でもビルだけでなく、エネルギー消費の多い住宅や賃貸住宅の高断熱化や省エネ化は必須です。暑い寒いの居住者のすも心地も当然ありますが、社会的に取り組まなければならないミッションもあるのだと言うことも併せて知って頂ければ幸いです。特にこの気候変動・・・・・昨今の超大型台風等はこの気候変動からくるものです。温暖化防止の観点からも住宅のエネルギー消費を減らすべく高断熱化、高度省エネ化は必須で、特に遅れている賃貸住宅の性能向上は急務です。 高性能住宅「ロエミ」の断熱省エネ性能って?具体的に「ロエミ」の断熱性や省エネ性を一部ご紹介すると ◯壁や屋根の断熱材が厚い。→これは新築住宅を手掛けている性能をそのままに採用しているからです。 ◯窓の性能が高い。→窓もアルミサッシにペアガラス!・・・・いえいえ、ロエミはアルミ樹脂複合サッシを採用しアルミペアガラスの1.5〜2倍近くの断熱性能を向上 ◯設備性能も高効率なものに。→照明器具はLED証明を、水栓はエコ水栓を採用したりしています。 ◯エアコンまで→エアコンはついていれば良い訳ではなくて、性能が重要!。ということでロエミは4☆以上のエアコンが最初から取り付いているんです。(主たる居室のみ) 細々したことですが、主に以上の仕様を高性能化することで住宅の断熱性能や省エネ性能は格段に向上します。当然、オーナー様のコスト負担にはなりますが、この「付加価値」が入居率にも影響してきますし、長きに渡り所有する資産です。一歩だけでなく、2歩先を行くような賃貸住宅を建築する事をおすすめしますし、賃貸人の方は、これからの賃貸住宅は性能で選ぶ時代に入りますから。何故かというと 今後は光熱費を表示する制度も検討中(R2 9月現在)現在、国土交通省では「住宅の省エネ性能の光熱費表示検討委員会」たるものが開催されていて、近い将来、住宅や賃貸住宅に想定される光熱費等を表示する制度が検討されています。こちらは、隊長も住宅関連団体の一員として少し関わっておりますので、後日詳しく現在の状況等をお知らせいたしますが、まずは、光熱費が表示される可能性があるのだと言うことを知っておくと良いでしょう。(光熱費の単価や算定方法、表示方法は検討中) まずは、新築住宅からが検討されていますが、特に分譲住宅や賃貸住宅等、不動産ポータルサイトで掲載される情報の中に光熱費が表示されるかもしれません。何が起きるかというと、消費者が売価や賃料だけでなく光熱費やその差などを見比べながら選定できるようになると言うことです。例えば賃貸住宅であれば、少し、賃料は高いけれどその分光熱費が安くなりそうだから、より「光熱費が下がる賃貸住宅を選択しよう」という流れが起き始めます。正しく、この見える化により、消費者ニーズもより変化すると思われます。 その上で、特にオーナー様は、収支計画や利回りも大事ではありますが、この様な同行を見つつ、これから先の賃貸住宅とは?を考慮して計画していくことが求められます。 その上で「ロエミ」は手前味噌ですが、国の基準から更にー30%した省エネ住宅となります。この−30%光熱費による恩恵はこの検討会の結果をみて計算、表示していきたいと考えておりますが、常日頃手掛けている、戸建て住宅ですと年間で約6万円程度削減できそうです。(シュミレーション結果や公開データ等)ですから、賃貸人の方の懐にも大きな影響を与えそうです。 ということで、これから賃貸住宅も高断熱高気密・高度省エネで選ぶ時代になる。と言うことを知っておきましょう。 隊長 おかにわLINE公式アカウントスタート→「LINE」 隊長にちょっと聞いてみようは→隊長の住まいの相談箱へ 岡庭の家づくり学校も12年目に突入!(西東京市 一店逸品認定セミナー) おかにわのインスタグラム→「instagram」 隊長が令和元年に「国土交通大臣より表彰」を拝受致しました。m(_ _)m
2020.09.15(火)