IKEDA隊長コラムCOLUMN
2017年の記事(135件)
記事一覧へ住宅性能を学ぶ/家づくり学校2時間目
先週末には「家づくり学校2時間目(しっかりつくるいえ)」 と題して、住宅の性能を学ぶ勉強会が開催されました。 ◯住まいの構造について(許容応力度計算とは?)◯長期優良住宅って◯住宅の維持管理について◯熱い、寒いの断熱性能とは 他 岡庭の家造りのあり方、いわゆる解体新書的にお話しています。 合わせて、この一年幾度も訪れた熊本。 その熊本で起きた大地震から分かってきたこと、ここ最近の2時間目に 交えながら講義しております。 皆さんが、ニュースなどで見たり、聞いたりしたした事とは別に 実際の地で見て感じたこと、そして現地の工務店仲間や学識者の 解などを含めお伝えさせていただきました。 これから、家づくり、リフォームされる方々 のお役に立てればです。 隊長 次回は9月に開催予定です!→イベントページ(1時間目からの参加がオススメ!) ========================================== アンケートで頂いたコメントの一部をご紹介しておきましょう。 ・建物の構造的な考え方の基本を教えて頂き勉強になりました。 建物にとって起きてはいけない要素を教えてもらいメンテナンスの重要性も勉強になった。 ・建築が終わってしまった後では見えない部分を知ることができ、建築を考える上での中身 の要素を考えるきっかけになり勉強になりました。 ・家の性能がどのような要素から構成されているのかが分かりやすく説明いただけた。 等々
2017.07.26(水)
旧荒谷邸&上遠野邸見学
札幌入り2日目には同団体様のアテンド頂き、2軒の名作建築を案内いただきました。1軒目は40年前に建築された「旧荒谷邸」。約100坪ある大きな住宅。 温熱環境の研究者である荒谷昇氏が、自らの研究成果の確認のために建築された、実験住宅な自邸です。建材や設備の選定しが少なかった時代ということで、様々な部品がオリジナルでつくられています。 下の窓の写真は、その当時にトリプルガラスがなく自ら窓を設計してトリプルサッシをつくられたそうです。このような工夫が至る所にされていて、夏もエアコンいらず、冬は日射、薪ストーブを利用するだけで100坪の家が暖かくなるそうです。40年前にこのような超省エネ住宅に挑戦されてて現代でも十分に暮らしていける性能を持った住宅です。エコな家の正しく原点ですね もう一軒は、「上遠野(かとの)邸」 北海道札幌の名建築として有名です。 北海道を代表建築家、上遠野 克氏のお父様が建築され(父様も名建築家)が約45年前に建てたご自宅で、DOCOMOMO100選にも選ばれています。鉄骨とレンガ、縦と横の空間比。 絶妙なな寸法美学のある住宅です。天井の高さ2.1Mがいかに心地が良いのかを証明するかのような美しい建物です。今回の同団体のご縁もあり、普段見ることの出来ない建築を見ることが出来ました。感謝感謝です。 という事で、話し手で今回参加いたしましたが、収穫の多き2日間でした。学んだことを今後の家造りにも活かしていきますよ! 隊長
2017.07.23(日)
外断熱団体でおはなし&札幌名建築
北海道札幌へいって参りました。 外断熱に取り組まれる「ソトダン21」様主催(北海道の工務店ネットワーク)のオープン勉強会とのことで、家造りから家守り、リフォームや不動産とワンストップで取組んでいる弊社の取組を知りたいと依頼され今回の札幌での講演となりました。 北海道は誰もが知るとおり、寒冷地です。住宅の断熱も壁の中だけでなく、外断熱といって建物の外側ににも断熱材を貼るのが主流ということで、このような団体があるようです。 主催:ソトダン21 後援・北海道ビルダーズ協会 協力:(株)札促社、(株)北海道住宅新聞社他 シンプルに自社の取組をお話するので、中身としてはとても話しやすいですね。私達の取組が少しでも参考になれば幸いです。 今回、私と一緒に講師を務めたもう人方は、北海道ビルダーズネットワーク、武部建設の武部社長。工務店団体JBNでもご一緒しておりますが、北海道で長きに渡り、大工希望者を地域から受け入れ、そしてしっかり育てて上げていく取り組でも有名です。 私としては、武部社長のお話を聞けるのを楽しみに札幌に来たというのが本音です・・笑。 武部建設さんは、大工が減少する中で、若い大工を歴史的に集め続け、育て活躍される取組について改めて聴講でき学ぶことが出来ました。弊社も現在10代の大工見習いが三名入社しております。学んだことと今後もさらなる情報交換を基に大工、職人を育成していかなければと、話手として参加ながら学び多き一日でした。 2日目は名作建築の旅!それはまた明日 隊長
2017.07.22(土)
住宅性能を学ぶ/家づくり学校2時間目
(実際の構造見学会における家づくり学校です。イメージとなります)「しっかりつくるってどういうこと?」それは、長期優良住宅の基準も満たす、OKANIWA STYLEの基本性能を持った家をつくることです。電化製品や自動車のように、わたしたちの暮らす家にも「性能」があるのをご存知ですか? それは、決して広さや設備の豪華さを問うものではありません。 構造や気密断熱、メンテナンスのしやすさなど、家の本質にかかわる部分の品質がどれだけ高いか ということです。 このセミナーでは、耐震・耐久性能などの具体的な数値の見方、考え方など 岡庭建設の住宅性能について「虎の巻」を公開しながら学びます。 (岡庭建設・虎の巻) 主な内容 ◯構造性能(自然災害につよい建物にするには)・基礎のこと・構造計算の意味や意義や設計手法。(耐震・耐風等)◯劣化対策(住いの劣化要因を知って適切な対策を)・材料のこと・目に見えない部分への対応・シロアリのこと・住宅メンテナンスのこと ◯健康・快適断熱性能・通風と日当たりについて・断熱性能とは・結露対策について・パッシブデザインとは ◯以上のことを含め岡庭ならではの取組 等々、抜粋した内容ですが主に、岡庭建設の取組や長期優良住宅等を含めお話しております。 また、「熊本震災」から1年。 特別講義として【熊本地震からの教訓】も!特別講義として、隊長が自ら熊本被災地を視察した状況を踏まえ住宅の耐震性について改めて語ります。集中的に被害の大きかった益城町において、古い家だけでなく、新しい家がなぜ全壊したのか。どの様にしたら、被害を最小限に、そして食い止められるのか。震度7を短期間で2度経験した熊本被災地から、住宅の耐震性の今をお伝えいたします。 お楽しみに! 隊長
2017.07.21(金)
岡庭の家は高く売れる
先回のインスペクション勉強会の開催会場となった 「新座のKI-BAKO」 ご年配の家でもあり、ご子孫様との同郷する関係で売却することとなりました。 という事で売却は不動産屋さんへ・・となりますが ワンストップサービスを手がける、おかにわグループの場合は 「おかにわ不動産」が担当いたします。担当するだけでなく、岡庭の家を知り尽くし建物の事がわかる不動産屋ということで その価値をしっかり購入希望の方に伝えていきます。 だから「おかにわの家」は高く売れます!です。 昨今、おかにわさんで建てた中古住宅はありますか?と聞かれる事が多くなりました。 皆様、自然素材、無垢の素材を多用し経年変化を楽しめる家。かつ家全体のメンテナンス は岡庭建設が永続的に携わってくれるからと購入する方も安心できるとのことです。 当然、暮らしていく中で経年変化により不都合なことも起こりますが。でも安心! 付加価値サービス、住宅メンテナンス制度「おうちくりにっく」もありますしね。 そのような、事を伝えている関係でこの度も1件目に内覧された方が購入する運びとなった 様です。家主は変わりますが、これからまた「新座のKI-BAKO」の家を守って参ります。 この様に、突発的にやってくる家の売却。 これからは、家をしっかりつくるだけでなく、しっかりまもる。 そして「売れる家に!」 これは、この先の時代で重要なことかもしれませんね。 今後も10年後、20年後先に喜ばれる取組を手がけて行く所存です! 隊長
2017.07.20(木)
住宅点検/インスペクション
7年前に建設した、KI-BAKOの家 この度、諸事情があり売却する事となりました。 お施主様のご理解も頂き、このたび 社内と地域不動産連携ネットワーク「ウェスト東京不動産流通ネットワーク」 の合同「住宅点検/インスペクション」勉強会を開催しました。 私達が自ら建築した家が7年を経過するとどのような建物状態になるのか・・ また、現在既存住宅の状況調査(インスペクション)の依頼も多いため 既存住宅の状況をしっかり見極める見立て力を高める意味も含め今回の 勉強会を開催することとしました。併せて其の価値がいくらになるのか・・笑 外部は標準的に使われている「ガルバリウム鋼板」 まだ7年目なので主だった劣化はみつかりません。 そのあと床の傾き確認と基礎や床下の状況です。 傾きもほぼゼロ、シロアリなどの食害もなく良好な環境。 室内は汚れのほかは特に劣化もなく むしろ、無垢の床材や木の柱、梁の経年変化がなんとも家な味わい化しています。 この様に、自らが建築した家やその他の既存住宅を活用しながら住宅のメンテナンス そしてインスペクション力向上に努めています。 隊長
2017.07.18(火)
中野区/狭小住宅〜地鎮祭〜
中野区にて新たな家造りのはじまりです。「よつむねの家」 ご実家、ご親族の暮らしが2つ、そして今回建築される「よつむねの家」 それぞれ4つの暮らしがあるけれど、それは家族、親族の絆で一つにつながっている 暮らし。その様な想いを含め、名付けたおうちネーミングです。 四葉のクローバーのような縁起よい連なるお住いになりますね。 「よつむねの家」は決して大きくはない狭小敷地での家造り コンパクトな家ではありますが、心地の良い居場所 そして、吹き抜けなどを設け採光性を高めた質の高いお住いです。 次週には基礎工事が始まりますから「チームおかにわブログ」 でその模様を御覧くださいね。 でも、もともとは、今の家を活かすのか それとも、新たな家にするのか その答えは見比べるからこそ見つかります。 今の家を活かすための提案は、おかにわリフォーム工房が 新たな家の提案は岡庭建設から リフォームにすることが安価で済むのか 新築とリフォームを比べてどの程度の差になるのか どちらの選択肢にするかは、住まい手の価値観で決めるものです。 新築にすることが全てではないので、しっかりどちらが良いのかを 私達も一緒に悩み考え答えを導き、今回は新築を選択されることとなりました。 「よつむねの家」の原点をいまいちどココに記しておきたいと思います。 昨日は猛暑の中でしたが、ある意味気持ちのよい晴天の中での地鎮祭が執り行われ いよいよ想いが形になるときが参りました。 まずは完成までがとても楽しみですね。 お施主様、誠におめでとうございます!! 隊長
2017.07.17(月)
西東京市谷戸/への字の家
猛暑のつづく中ですが、本日は現場へ 西東京市谷戸町で建築中の「への字の家」 への字? そうなんです、建物がへの字型してるんです。 平面図で書くとへの様に家の真ん中で屈折しているんです。 というのも、敷地の間口が4〜5メートル程度で、敷地の途中で屈折しているので 敷地なりに建物も屈折しているんですね。谷戸の大通りに面しながらも狭小敷地 現在、外壁工事がほぼ完了し、間もなく足場やシートがはずされます。それでも、狭小敷地を活かし、通風性や採光性に優れた空間になっています。 こちら、間口1.5間(2.7M)のリビング空間 国産材の木の梁なども現れ自然観いっぱいの空間になってきました。 其の中で、棟梁の小田大工が階段の加工に取り掛かっています。 墨付けといって、棟梁が墨で加工する原寸の図面をかいるんですね。 この板を利用しながら、木でつくる階段をこれから加工します。 既製品でなく大工の技術で木を活かしつくるんですねー。大工はやっぱ、格好いいね! 「への字の家」は狭小ですが、なんと屋上もあるんですね。 屋上では洗濯物を干すだけでなく、お茶したり、空を見たり、近隣の公園を眺めたりと とても居心地の良い場所になりそうです。 お盆明けの8月26日からお披露目の予定です。 ぜひ、への字の空間を体感してくださいね!。 隊長
2017.07.15(土)
全木協東京都協会〜総会〜
「全木協東京都協会総会」! 東京の工務店団体と職人団体が連携し災害時に応急仮設住宅等に取組む団体です。 東日本大震災を機に結成され全国に同様の団体が活動しています。 その東京の団体「全木協東京都協会」は微力ながら隊長が会長を努めさせて頂いてます。 昨日はその団体の6年目の総会。一年に一度の大きな会議です! 今年度からは、東京だけでなく、千葉、神奈川、埼玉県の団体等で連携していく方向で 一致しています。其の関係で午前中には関東の団体が集結し合同会議を開催し、有事の際に 連携方法を模索いたしました。 総会には100名を越す構成員が集まる関係で、今回はより有益な勉強をと 2011年の東日本大震災の際に活躍、苦労された福島県の工務店協和田会長様(エコビレッジ) と2016年に起きた熊本の大震災の指揮にあたった熊本の工務店協会久原会長様(エバーフィールド) に、応急仮設住宅を含め被災地での工務店、職人が活躍しなければならない意義などをお話頂きました。 「地域の復興は、地域の工務店や職人が復興に携わり、地域にお金を落とすことがなによりの復興」。 まさしその通りで、大きな会社が都会からきて作業するだけでは地域にお金は落ちませんからね。 とても意義のあるお話をお二方から頂きました。 おかにわ建設も、有事の際に東京における仮設住宅の建設に携わります。 日頃の家造りを手がけながら、起きては欲しくありませんが、起きた際に公の方々に 安心して暮らしてもらう住生活に向けてこのような陰ながらの取組も手がけております。 隊長
2017.07.13(木)
練馬区完成見学会〜自然素材って?〜
練馬区関町でおこなわれた完成見学会 「せきまちのにけんや」 いやいや、猛暑の中での開催となりましたが お陰様で大変多くの方々にご見学頂くことが出来ました 2つの連なる家々が街並みになる 「せきまちのにけんや」 如何でしたでしょうか。 しかし、東京は電線がおおいなー・・写真写すのも大変です・・汗 さて、無垢で造られた家を初めてご覧にならる方も多かったのがこの度の見学会 の特徴でもありました。 【無垢や自然素材を使う理由って?】 という質問を多々頂きましたので簡単にコメントしておくと まず、人が室内にいる時間が多く、その空気を汚染させないための一つに 室内の化学物質を可能な限りゼロにする。 (建築の法律で24時間換気が稼働していますが) 一般的なフローリングは合板という素材を多用しながら製造されています。 いわゆる既製品と呼ばれる建材で既定値以下ですが接着剤などから化学物質が放出されています。 昔の隙間風ピューピューの家でしたら自然に換気されてしまうので 室内にその物質がこもることは無かったのですが、昨今の気密の高い 住宅となると室内に充満してしまい、室内にいる人間が汚染され ひどくなればシックハウスに、更にひどい状態になると 化学物質過敏症へと繋がることがあります。 特に床面近くで生活する赤ちゃんやお子様は影響を受けやすいです。 医学的にも治すことの難しいこれらの病に掛からないためにも 住宅の室内は可能な限り化学物質を減らす工夫が大事です。 完全にゼロにすることは無理ですが、ゼロに向かうことは できますね。このような事を含め岡庭建設では、 床や扉など木目調ではなく無垢材を多用しています。 壁紙もビニール系ではなく紙系を採用しています。 細かくいうと、壁紙もビニールクロスよりも紙クロス 和紙、珪藻土等の自然素材を多用することが 室内への化学物質を減らすことができるんです。 室内は床・壁・天井。この部位が大きな面積を占めますから 使用する素材は可能な限り自然素材等を多用し 化学物質を減らしていくことが人の健康を考える 上でとても重要なんですねー。 見学会場でお話したことの抜粋ですが この機会に知って頂ければ幸いです。 隊長
2017.07.09(日)