リノベーションの構造見学会を行いました

リノベ施工中
広報広報

こんにちは 広報の吉松です。11月の中旬だというのに汗ばむほど暑かった11月17日に
リノベーション工事が進む現場にて構造見学会を行いました

「思い出」を残すリノベーション工事

今回、公開した現場は築65年のお住まいを新たに再生するリノベーション工事。

一口に築65年といっても、その間には記録に残っていない増築があったり
リフォームがあったりして、建物の見えない内部がどうなっているかわからない状態からの着手でした。

解体工事を進めていきながら具体的な計画を適宜、アップデートしていく。そんな過程が大規模リノベーションでは求められます。なので、新築より時間も手間暇もかかるのが宿命です。

それでも、リフォームという手法を選んだ理由は愛着のあるお住まいに詰まっている「思い出」をつないでいくため。
その想いを形にするため、柱や梁は既存のものをできる限り残すだけでなく、仕上がった後にも見えるように、「あらわし」でデザインしたり、木に刻印される文字をあえて残すようにしています。

現場でわかる「補強の技術」

リノベーションの工程は、まず家を壁や床の一部をはがし
どの木材が残せるかを判断。
そして新しい木材で隣に補強したり、柱と柱の間があきすぎているときには新しい柱で補強。

構造見学会では、どこに古い木材が残り、どういう補強をしているのがすぐにわかります。

今回は象徴的な大きな梁を活かすために、新し梁を作り直しました
構造見学会だと、古い木材と新しい木材の色のコントラストがはっきりしていて一目瞭然。
さらに、耐力壁のモイスをはじめ、壁で強度を補強しながら耐震性を上げていきました。

次世代にも価値を残す 「長期優良住宅」の家づくり

今回の構造見学会では、65年前にはどんな家を建てていたのかもわかります。

例えば基礎。

昔の基礎は非常に低くて、通風はできますか床下の点検はできません。しかし、今求められているのは床下がしっかり点検できる高さ。

「長期優良住宅」では床下空間は33センチ以上の空間があり点検できるようにする、と定めております。
岡庭建設の新築工事では長期優良より高い40センチを基準としています。

もちろん、60年前と今では排水や電気に関する考え方が変わっていますが、このように、昔は点検やメンテナンスすることをあまり想定せず、経験や現場の事情優先で作られてきました。

それは、建物についてはそのような、「建てては壊す(スクラップ&ビルド)」という流れを変えが主流だったため。それを、長持ちする家を建ててそれをメンテナンスをしっかりして、価値のある中古住宅を増やし売買を活性化させましょう、という考えに変わってきたのは2009年ごろ。
当時の【200年住宅構想】が具体的な形となり、今の「長期優良住宅」と呼ばれる基準が作られました。

このように、リノベーションも新築も、昔とは違う明確な「基準」をもって次世代に価値を残す。このような考えが主流になっています。

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