2019年の税金 その6

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2019年の税金、今回は家を買う時に消費税が8%と10%ではどちらが得かについてです。

 

家を買う場合、消費税が課税されるのは建物部分だけです。

 

仮に建物が2500万だったとします。

 

増税による支出増は、2500万×(10%-8%)=50万です。

 

一方ローン減税の3年延長分で還付が受けられる上限は、建物金額の2%とローン残高の1%×3年のどちらか低い方ですから、土地とともにローンで自宅を購入した場合、建物金額の2%の方が低くなります。

 

したがって、2500万×2%=50万となり、50万―50万=0となります。

 

建物が3000万でも同じですね。

 

つまり、増税分は延長されたローン減税で還付されるということになり、8%でも10%でも変わらないということになります。

 

ですが、すまい給付金を受けることが出来る人は、その分だけ戻る金額が多くなりますから、10%の方が得になり、土地はすでに持っていて建物のみを購入の場合、延長されるローン減税が、借入残高の方が基準になりますので、10%の方が得になる可能性が高いです。

 

さらに、ローン減税は、そもそも所得税と住民税の合計額が、計算された還付額以下であれば、還付を受けられる金額は所得税と住民税の合計額となります。つまりローン減税限度額が5000万×1%=50万となっても、所得税と住民税の合計が40万しかないとすれば、還付金額は40万ということです。

 

となると、増税分を3年延長したローン減税で吸収できないことになり、8%の方が得ということになりますね。

 

結論として、8%と10%のどちらが得かとの問いには、8%の場合もあるし10%の場合もあるということになりました。

 

こんな結論になってしまい、すいません。

 

 

消費税のイラスト「増税に困る人々」

 

豊村

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