2020年の税金 その3

総務
金融
総務・金融

2020年の改正の続きです。

 

2020年、給与所得控除がどうなるかと言いますと.こうなります。

 

給与等の収入金額
(給与所得の源泉徴収票の支払金額)
給与所得控除額
1,800,000円以下 収入金額×40%-100,000円
550,000円に満たない場合には550,000円
1,800,000円超 3,600,000円以下 収入金額×30%+80,000円
3,600,000円超 6,600,000円以下 収入金額×20%+440,000円
6,600,000円超 8,500,000円以下 収入金額×10%+1,100,000円
8,500,000円超 1,950,000円(上限)

 

結局どうなったかというと、10万円ずつ引き下げになったということです。

 

前回103万の壁の計算がありました。

103万ー65万―38万=0 というやつです。

 

給与所得控除の改正により、65万が55万になりますね。

 

とすると、壁も10万減って93万になってしまうのか?

と思ってしまいますが、実はそうではありません。

 

なぜかというと、2020年の改正で、基礎控除38万円が10万あがって48万になることになっています。

 

壁の計算は、103万-55万-48万=0となり、最終値は変わりません。

 

給与所得控除が10万下がっても、基礎控除が10万あがるので、税額に変わりがないんじゃないか?だったら改正する意味は?

と思いますが、実際は変わる部分があります。

それは、収入金額が850万以上の人です。

この人たちの給与所得控除の上限が220万から195万になっています。

つまり、高所得者については増税になるということです。

 

さらにもう一つからくりがあるのですが、それは次回です。

 

 

重い税金に苦しむサラリーマンのイラスト

 

豊村

PAGE TOP