建設キャリアアップ登録への道 その4

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さて、建設キャリアアップ登録ですが、事業者(会社)と技術者(社員大工)の登録は終わりました。

 

次に行うことは、キャリアアップシステムに、各現場の登録とそこに所属する技能者の登録です。これは特に問題なく進みましたが、その次に大問題がありました。

 

建設キャリアアップは、登録だけではなく日々の就業記録の蓄積が重要になります。

つまり、どこの現場で誰が何時間作業したかという記録を蓄積するわけです。

 

何をするのかというと、技術者登録カードを、現場に入場する時と現場から退場する時に、カードリーダーに通す必要がありました。

この、カードリーダーはその器械とパソコン・ネット環境が必要でした。

 

大きなビルや施設の建築現場に、プレハブの建物に作業員が出入りしてるのを見たことがあるかもしれません。

これは、工事事務所といわれるもので、現場の指揮管理を行うものです。

 

このような建物がある大きな現場なら、カードリーダーの常設は可能です。

 

でも岡庭建設のように、一棟一棟建てる場合、工事事務所など必要がありません。

 

現場監督が何棟も担当していますから、朝から晩まで一つの現場に常駐することもできません。

では、現場に器械やパソコン一式を置いておくか?

屋根・壁・窓等が付いていて外部から入れない状態ならまだ安心ですが、まだ柱と梁しかない状態では、あまりにも危険です。

そして、器械もパソコンもネット環境も全現場分設置する経費は、中小企業には重すぎる負担でした。

 

一応、スマートフォンのアプリで入退場記録できるものもあったのですが、これも経費が高すぎて導入は厳しいものでした。

そもそも、年配の技能者は、スマートフォン自体を持っていなかったり、アプリの使い方がわからない方も多かったです。

 

結局登録はしたけど、就業記録の蓄積は全くできないという事態に陥ってしまいました。

 

続く

 

豊村

 

 

 

岡庭グループでは、土地や建物からファイナンシャルプランニングまで幅広いサービスを行っています。

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