豊かなくらしと性能を調和〜【私たちの考えと基本性能】

02新築住宅のこだわり

性能数値だけを追い求めることは、やりません。

「豊かなくらし」のために「性能」がある

リビングに大きな窓とウッドデッキを設え、友人を招いて賑やかにバーベキューを楽しむ週末を楽しむ。お子様が庭木に実るブルーベリー様子を眺めながら食卓でデザートの準備をする。

夢見たくらしのために家を建てるのに、断熱性能の数値を求めるために、リビングには小さな窓しか選択できない。

「窓」というパーツについて考えた時、断熱性能を優先すれば、もちろん開口部は出来るだけ小さい方がいい。ただ小さな窓を設えて、そんな夢に想い描いていたくらしは実現できるのでしょうか。

お子さまからお年寄りまで一緒に暮らす二世帯住宅なのに、気密性が下がってしまうことを気にしすぎて、使いやすい「引き戸」ではなく重い「開き戸」にしてしまったとしたら。

性能を示す数値は多くありますが、これを追い求め競争する姿勢は私たちには「本末転倒」にうつります。

私たちは、住まいの性能を「最適化」することは、プロであるわれわれ作り手の仕事だと考えています。

プロとして設計士が意見を伝え、くらしの主体である住まい手が夢に見るシーンや必要な機能を伝える。

私たちの「みんなでつくるくらし。」という理念は、どちらかの意見や考えが優先されるのではなく、住まい手と作り手が一緒に「豊かなくらし」のこたえを探す、そんな家づくりを現わしています。

注文住宅の性能は【長期優良住宅】水準。全棟がこの基準をクリアしています

「⻑期優良住宅」は国土交通省が定めた優良な住宅を作り、手入れしながら長く使える家を認定する仕組み。

認定されるには複数の基準をクリアする必要があり、2022年10月より改定され、より厳しい認定基準となりました。

長期優良住宅は耐震性、耐久性、維持管理のしやすさなどが基準に沿って設計されており、地震などの災害に強い住宅を得ることができます。さらに、省エネルギー性能の基準があるため、光熱費を抑えられるほか、環境への負荷も低減されます。

これは私たちの「愛着を持って永く住み継ぐ自然素材の木の家」という家づくりの理念を、まさに具体化したものといえます。

私たちは、住宅の設備や建材が変わったとしてもブレない家づくりを行うための出発点と位置づけ、すべての住宅を、⻑期優良住宅に適合する性能で設計・施工しています。

長期優良住宅(新築)の認定を受けた住宅は、補助金、住宅ローンの金利引き下げ、税の特例や地震保険料の割引などを受けることができます。さらに、高品質な住宅とお墨付きを得ていると認められるため、通常の住宅と比べて資産価値が維持されやすく、将来的な売却時にも有利となります。※床面積75㎡未満、計画道路にかかる敷地など、条件が満たない場合、長期優良住宅認定は対象外となります

岡庭建設の標準性能

耐震等級
等級3(平成28年以降)|「極めて稀に発生する地震に対し、継続利用のための改修を容易にするため、損傷レベルの低減を図ること」
大規模地震力に対する変形を一定以下に抑制する措置を講じる。
【地震に対する耐力による場合】建築基準法のレベル1.25倍の地震力に対して倒壊しないこと。
【免震建築物による場合】住宅品確法に定める免震建築物であること。

→ 私たちは耐震等級3を標準とし全棟、許容応力度計算を行います。(平成28年後期頃から)
*なぜ等級3が必要なのかは家づくり学校で解説!
劣化対策等級
等級3|「数世代にわたり住宅の構造躯体が使用できること」
通常想定される維持管理条件下で、構造躯体の使用継続期間が少なくとも100年程度となる措置。
【木造】床下及び小屋裏の点検口を設置すること。点検のため、床下空間を330mm確保すること。外壁の通気構造にすること。

その他、詳細な基準があります。
維持管理対策等級
等級3|構造躯体に比べて耐用年数が短い内容・設備について、維持管理(清掃・点検・補修・更新)を容易に行うために必要な措置が講じられていること
構造躯体等に影響を与えることなく、配管の維持管理を行うことができること更新時の工事が軽減される措置が講じられていること。
その他、詳細な基準があります。
断熱性能等級
等級6|熱損失などの著しい削減のための対策がとられている。2050年のカーボンニュートラルに向け東京ゼロエミ住宅相当の省エネ性能とし(令和1年4月以降)、断熱性能もZEH基準以上であるG1以上(準防火地域)、G2(非防火地域)相当としている。
一次エネルギー消費量等級
等級6|一次エネルギー消費量の著しい削減のための対策が講じられている。

岡庭建設は柱の一本一本まで【強度計算】を行います

『構造計算』とは、建築構造物・土木構造物などが、地震や風雪に対して、構造物がどのように変形して、どのような応力が発生するのかを設計段階で試算することです。2階建ての木造住宅には、構造計算が義務付けられていません。しかし、「愛着を持って永く住み継ぐ自然素材の木の家」であることを確実に品質担保するために、全戸において「構造計算」を義務付けしております。

さらに、私たちが構造計算で採用している手法は「許容応力度計算」。構造計算ソフトを用いて柱や梁、接合部の全てにおいて安全を確認し、安全な強度(基礎の構造、偏心率、剛性率、層間変形、地震荷重、風荷重、鉛直荷重、応力度)の検証を行います。

構造に地域材を使いながら、耐震等級3を確保するためには、許容応力度計算を行って柱の一本一本の太さや本数を決めながら設計することが重要だと考えています。

岡庭建設の注文住宅は全棟で地盤調査を行います

地盤調査とは、地盤が建築物を安全に支持できるかを技術的に調べる調査です。岡庭建設では、全戸において設計前に地盤調査を行い、その結果、建設する住宅が耐えられない様な軟弱地盤と診断された土地に対しては、表層改良や基礎下の地盤を補強する地盤改良を行います。

熊本地震の現地で痛感した耐震等級3の重要性

2016年(平成28年)4月14日に熊本地震がありました。私たちはいち早く現地入りし、現地の工務店の手掛ける木造仮設住宅等を視察しました。現地では住宅の多くは2回目の震度7の本震で倒壊していました。1回目は耐えても2回目で全壊、倒壊した家がたくさんありました。住宅に携わる者として目にすることの少ない被害状況でしたが、耐震等級3の家は無傷もしくは損傷で済んでいました。大規模な余震を想定すれば耐震性には余力が重要だと痛感した出来事でした。

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