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スタッフブログ

結露はおうちの涙

水は「H2O」 では氷は?

 

中学生の娘が理科のテスト勉強中、質問がありました
「H2O →  H2 + O2」ってどういうこと?
それを聞いて私の記憶の扉が、
「ああ、元素記号の試験が一桁ですごく怒られたな・・・ここから理科がキライになったな・・・元素記号の手の数って何だろう・・・」
まさに、文系人間の第一歩が、この勉強でした。

さらに、追い打ちの質問
「H2Oって、水のことでしょ?じゃあ氷は?」
たぶん、水も氷もH2Oだと思うのですが、なぜ?と聞かれると、私にはこたえられませんでした。

「ググるから、いいや」と娘は部屋に戻っていきました。
私は「英語だったらなんでも聞いて」と答えるのがやっとでした。

 

水が水蒸気になるのは「100℃」ではない・・・らしい

水も氷も水蒸気もみんなH2Oである。娘の教科書に書いてありました。

水はH2Oという分子ですが、
液体のとき、水分子はつながり合っていて、
エネルギーによってつながり合いが壊れると、水は水蒸気に変化する、というところまで理科の教科書を読んで初めて理解しました。

 

※原子の話と分子の話をごちゃごちゃにして把握しているから説明できなかったわけです・・・

 

さらに、水が沸騰するのは100℃である。これは私でも知っています。

でも、水が液体から水蒸気になるのは、もっと低い温度でなるそうです。

洗濯物で考えるとわかりやすいですね(100℃にならないと水のままなら、洗濯なんてできません)

洗濯物が乾くために重要なのが、気温・湿度・風。
気温が高く、湿度が低く、風がある、この条件が揃うと乾きやすくなります。
気温が高くても、湿度が高い室内では乾燥に時間がかかりますよね。

夏場で気温が高く、カラッとしていると「早く」水蒸気になる
逆に冬場で天気が悪いと、乾燥するスピードも「遅い」。
つまり、温度・湿度によって、気化する「早さが違う」ということになります。

 

 

水蒸気に早くなる条件

空気は温度によって含むことができる水蒸気の量が決まっています(飽和水蒸気量)。
そして、実際に存在している水蒸気の割合のことを「相対湿度」、分かりやすい言葉では「湿度」という。

 

つまり、湿度50%とは、決まっている水蒸気の上限(飽和水蒸気量)に対して、実際には半分、ということ。
上限の量は、気温が高いと多い=水蒸気を多く含むことができる
寒いと低い=多く含めない。

 

そして、飽和水蒸気量を超えるとどうなるか?
水蒸気が水に変わります。

 

例えば、冷たいコップに入ったビール。
コップは冷やされるので、その周りの空気の温度が下がる→飽和水蒸気量が下がる→水になる(水滴になる)となります。

水蒸気が水になったものを「結露」といいます。

結露が起きやすいのは、高い温度で水蒸気を多く含んだ空気が、急に冷やされる・冷たい空気にぶつかると水滴になってしまいます。

 

・・・とここまで、理科が苦手な私が説明を書いたのには、
今回は「夏の結露」の話がしたいからなんです。

 

▶ここまでの話、私の文章がわかりづらい人はこちらをご覧ください

https://www2.nhk.or.jp/school/watch/clip/?das_id=D0005401395_00000
 

 

結露はおうちの涙

家の中には「水」を使う場面がたくさんありますよね
料理・お風呂・冬の加湿器、さらに最近は部屋干しする方も増えています。

さらに、家の中で使う「木」も水分を含んでいます。

 

寒い冬、家の中で加湿器をして寝たら、朝見たら窓が結露で濡れている、というイメージあります。
これは外の寒い空気が、部屋の中の暖かく水蒸気の多い空気にぶつかって結露したもの。
一方、夏にも結露は発生します。
どんどん高温になる外気と、家の中の冷房した空気の温度差が原因です。

例えば家具の裏やクローゼットの中など空気の流れが悪い部分。

冷房の空気と滞留した空気がぶつかって結露してしまう。

風が流れていないから、そこに水分が留まりカビなどの原因になります。

 

湿気を含んだ外壁の建材などは、太陽の熱で暖められることで蓄えていた水分を放出。

壁の中の湿度を高めてしまいます。
冷房された空気が壁の内の温度を下げ
結果として、壁内の水蒸気がエアコンで冷やされた壁内の低温部分とぶつかって結露が発生してしまう。

 

夏の結露の怖さは「見えないところ」に起きること。

冬の窓の結露は、できたとしても拭き取れますが
壁の中や基礎などは拭けません。

壁の中の結露は木材を腐らせ、家の寿命を縮めます。

 

「結露はおうちの涙」。

 

夏の結露は、本当に家にとっては大敵です。

中2レベルの理科もおぼつかない私が、ようやくここまで説明しました

 

「じゃあ、どうしたらいいんだ!」については、次回に!